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2005年07月22日
…■仁王の本棚 コーナー



「Ns'あおい」
著:こしのりょう、発行:講談社
既刊:1~5巻
担当は「18KIN」という漫才コンビが大好き(その前は「フォークダンスDE 成子坂」命だった)。彼らのネタに「直球が速くないとカーブがキマらない んだよ!」なるセリフがあった。お気に入りなのだが日常会話ではなかなか 使うチャンスがない。チェッ。そんなわけで剛速球のごとく本題に入って、 今回は「Ns’あおい」を紹介するんですよ。前回に続いて「モーニング」連 載作品なので「きさま、音羽グループの手先だな!?」とか言われそうだ。

ブラックジャックによろしく」「K2(スーパードクターK・2)」「ゴッドハンド輝」と(だんだん例がおかしくなってきてるが)医療モノコミックは 百花繚乱。だが、この「Ns’あおい」はちょっと違う。超人的な技量でメス をふるう医者は出てこない。稲光をバックに超然と仁王立ちして叫ぶ人々も 出てこない。舞台はどこにでもありそうな小さな病院。フツーの…ちょっとド ジなナース・あおいが主人公。紙面では、自分の近所の病院を訪れればふつ うにありそうな風景が淡々と展開される。

ただ「ふつう」というのがクセモノで、ふつうの風景だからこそ、あおいの 病院には「ふつう」「あたりまえ」と諦められ放置された問題が散在してい る…。あなたのカイシャでもあるはず。本当はコンナハズジャナカッタのに、 日常に忙殺されているうち「おかしい」と感じる神経をマヒさせるほど肥大 化してしまった問題が。

人間は「慣れる」能力をもった動物だ。この能力は自己防衛のためには欠か せない。毎日毎日「おかしいこと」を「おかしい」と感じ、「悲しいこと」 を「悲しい」と感じていたら気がふれて死んでしまうからだ。長くあおい の病院に勤めている人たち、こつこつと会社で働いてきた人たちは何も悪い ことはしていない。ただ慣れてしまい、見えていたものが見えなくなってし まったにすぎない。でも、慣れることができなかったあおいには、それがお かしく悲しいこととして見えてしまう。「どうしてこんなことが?」と。

…この4月にヤル気まんまんで会社に入ってきた人たちは、そろそろ同じよう なことを感じているかもしれない。おかしいと思ったときに人間が取る行動 は3通りある。1.ガマンする、2.見ぬフリして後で対処、3.「おかしい!」と 直球を投げて勝負してしまう。あおいは3のタイプだった。救急車の中でとっ さに投げてしまった「直球」で、彼女は大病院グループ末端の小さな地方病 院に左遷されてきたのだった…。

1も2も3も間違いではない。というか、作中のあおいがそのまんまのように 3は周りにとっては煙たい、へたすると迷惑な存在になりがちだ。でも、担 当はあおいのこと好きだな。「あー、おれもちょっと3かも」と思う人は、 彼女のことを応援しつつちょっと勇気をもらえる作品だと思う。え?  「ちゃうちゃう。直球投げずに手練手管で自分の思う方向に物事を進める のが大人」ですって? そうは言ってもねえ…。直球が速くないとカーブは キマりませんよ? そんなことない?

ためになる仁王用語解説
音羽グループ:文京区音羽に本社があるため、講談社系列をこう呼ぶ。ちな みに対立する陣営が「一ツ橋グループ」と呼ばれる小学館・集英社系列(こ の二社が同グループなのは気づかない人が多い)。よくマンガで劇中のヤク ザに「講談組」という名前をつけているが、「音羽組」のほうがしっくりく ると思うのは担当だけ?

(ナースにデート一回でフラれたことがある担当Bar)


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