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2005年06月29日
…■仁王の眼 コーナー

温暖化対策に提唱された「クールビズ」。いままでの「省エネルック」 などに比べるといくらか社会の反応は良好のようですね。けれども、い わく「だらしがないと思われる」「ネクタイ、スーツが常識」という声 はあいかわらず消えません。人間というものは、しばらく「あたりまえ」 に接していると「あたりまえでない」状態を想像できなくなってしまう 生き物のようです。

とはいえ「ネクタイ、スーツが当たり前」時代がそんなに長かったか、 というとそんなことはありません。きまじめに文献をひもとかずとも、 黄金期日本映画の情景を思いおこせば、盛夏には開襟シャツという人の 姿が脳裏に浮かびませんか? 真夏に上下スーツでキメられるのは冷房 完備の今だからこそ。そんな時代はまだ一世代の生涯ぶんにも満たない、 ほんの短い期間の話なのです。

同じことが「ひとつの会社に長く勤め続けるサラリーマン」像について も言えます。終身雇用神話の維持はさすがにあきらめたとはいえ「最近 の若いモノはすぐに会社を辞める」と、声高くして批判する“オヤジど の”はまだまだ多いですよね。彼らのことばは、自分のステップアップ のために、あるいはどうしても納得できない自分のために職場を変えよ うとしている人たちのココロには鋭く突き刺さります。「自分はわがま まなだけでは?」「甘えているのでは?」と。自分は「あたりまえ」を こなすことのできない人間だから、今の職場を離れようとしているので はないか、と。

…でも、オヤジどのが崇めているサラリーマン像だって、実はホンのつ かの間の偶像に過ぎません。日本にいわゆる「俸給取り」としてサラリー マンが登場したのは大正時代。しかし当時のサラリーマンは、土地や生 産手段をもたない“都市労働者”で、いまの中流階級的サラリーマンと は性質が違います。ホンモノの現代サラリーマンが現れたのは戦後。復 興した都会へ「金の卵」として若者が大量に巣立っていき、高度成長期 に終身雇用制が固まってはじめてサラリーマン像が完成したのです。40 年かその程度。浅い歴史です。誰でも甘受してあたりまえというほど、 磐石な「常識」でしょうか。

やはり黄金期の邦画で、植木等は「サラリーマンは気楽な稼業ときたも んだ」とうそぶいていました。足場のあやしい常識は蹴散らして、気楽 に自分にあった職場を探してみたいものです。

(“眼”担当Bar)


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